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M-1グランプリ2022感想

穂坂 亨太

2022.12.23

皆様、ご覧になられましたでしょうか?

ウエストランドのお二人、優勝おめでとうございました!

昨年に続き、今年もまた個人的な感想を書いてみようかと思います。

 

あくまで個人的な感想で、素人が思ったことを書いていくだけですので、知ったかぶりになるような表現や各コンビに対しての表現に嫌な気持ちになる方もいらっしゃるかもしれませんが、広い心で受け止めていただければと思います!

 

それでは出番順に記載を致します。

 

カベポスター

このお二人は本当に上品で綺麗な漫才をされますよね。毎回関心します。右肩上がりに笑いが起こるようになって、伏線まで張っているという、お手本にするべき漫才ではないでしょうか。

トップバッターにキュウとかヨネダ2000が来たらごちゃごちゃした大会になる気がしていたのですが、カベポスターのように誰もがわかる漫才がトップだったのは大会の始まり方としてはとても理想的だったんじゃないかと思います。

個人的に関西出身の漫才師さん(特に漫才コント)が自分の笑いのツボにハマることが少ないのですが、カベポスターはツッコミの浜田さんはコントに入らずに一人で当時を再現する永見さんにツッコミをする形を取っていたのと、静かなツッコミが的確にハマるのが気持ちいいですね。

去年の錦鯉とは対照的に、その人自身が持つ面白さというより、ネタ自体の面白さを突き詰めてくれるコンビなので、勢いや声の大きさ、キャラクターで乗り切る部分が一切なくここまで笑いを取れることが、このお二人の漫才が本当に面白いことの証明になっていると思います。

 

真空ジェシカ

関東の漫才師の中でもイチオシで大好きなコンビです。とにかく一つ一つの大喜利が個人的にどツボにハマります。

とはいえ、シルバー人材センター、ハッキング、など身近にあまりないテーマだったのでそもそもがわかりづらいと感じる方もいたかと思います。

また、「俺でなきゃ見逃しちゃうね」などの、わかる人にはわかるけどわからない人が置いてけぼりになるようなネタがあるとM-1では厳しいかと思います。

個人的にはそういう内容がある方が好きですが、M-1では1人でも多くの人を笑わせるだけでなく、審査員の心も掴まないといけないので、こういうボケは外した方がいいのかもしれません。。

とはいえ、今回はそこがメインになる笑い所ではなくて話の流れの中で、一つ笑い所の数増やしみたいな感じで入れてあるだけだったと思うので、影響はあまりなかったかもしれません。

昨年のオズワルドの感想にも書きましたが、高速寿司捨てマシーンのような伝わりづらいシュールなツッコミは個人的には最高なのですが、オズワルドは大衆受けするように、あまりにもシュールなことは少なくともM-1では言わなくなってきてる気がします。

サンドウィッチマン伊達さんの、ピンカラ兄弟、魁男塾、とものはな(力士の名前)など、誰もわからない例えツッコミを入れてお客さんが置いてけぼりになって、あれ?という空気になっても、富澤さんがサラッと流したり、伊達さんがそれを自虐的に自分につっこんだりすることで笑いにつながるので、置いてけぼりにしたことを笑いにつなげる計算までされてるのであれば通用するのかと思います。

そして最後のサイレント状態の時間が長いボケがもったいなかったなとも思いました。

「年金をもらいすぎて卑屈になってる」みたいなあの感じのボケがたくさんあればまだ点数が伸びていたように思います。大好きなコンビなので来年にも期待しています!

 

オズワルド(敗者復活)

敗者復活戦、誰が勝ち上がるかとてもワクワクしますよね。ただやはりここは予想通りオズワルドでした。

敗者復活戦は視聴者投票なので、知名度が高く過去の実績もあるオズワルドやミキはその時点でかなりのアドバンテージがあります。

そこを超える投票を得るには、ネタの面白さでただ上回るだけではダメです。「圧倒的」な差がないと勝ち上がれません。

決勝常連でタレントとしてもめちゃくちゃ面白く確かな実力のあるオズワルドやミキを圧倒的に超えるのは正直難しいと思います。

ということでオズワルドが見事に勝ち上がって来られました!

あれだけバラエティ番組に出ながら、よくまだこんなネタを作り出せるなと感心しました。

敗者復活戦と内容は同じでしたが、敗者復活戦の時は、一度負けたところから勝ち上がる方がいいと言うことを前面に出した内容を織り交ぜていて、本当にM-1の戦い方を身に付けてるなと思いました。

ただ、オズワルドはメディアへの露出が増え過ぎたことでM-1を今後勝ち上がる上ではそれが不利に作用するのではないかと思います。。

悪く言うと見慣れてしまった、というものでしょうか。。

余談というか敗者復活戦の話で恐縮ですが、オズワルドに次いで敗者復活戦2位の令和ロマン、相当面白かったです。知名度もあまりない中でミキを超えて2位は本物の実力者の証明だと思います。

個人的に応援していたシンクロニシティ、ヤーレンズも素晴らしかったです!

 

ロングコートダディ

大喜利の羅列で不利かなと思いましたが、一本目のネタは、1発目の変な走り方の時点でかなり会場にハマってたのと、途中に入れていた「太ってる人」という全くひねりのないボケがそれまでのボケを全てフリにしていて、そして伏線を回収するかのように最終的にストーリーとして仕上がっていたので高得点に繋がったかと思います。

それとやっぱり兎さんの表情とか高い感じの声が本当に面白い。笑

冒頭でコントに入る時、目を見開いて「レベル高い!」とか「見てもらう?見てもらおか!」となぜかウキウキした表情で言ってる意味が全くわからないのですが、それが面白かったです笑

まだ笑い所の本筋に入ってないのに、客席からもそこで笑い声が上がってるのを聞いてさらに面白くなりました。

2本目も兎さんが面白かったのですが、これもまた冒頭で「江戸時代に行きたい」ではなく、「行くねん!」と目を輝かせながら言ってましたよね。

なんだかぽっちゃりした夢見る少年がウキウキしてる感じにも見えて、動物とか子どもを見て微笑ましくなる感じに似てる気がしました笑

2本目は「〇〇やんけー!!」と手を上げるのが「ここで笑ってくださいね」という合図にもなるツッコミというか、そこがお客さんとの一体感を生み出すうまさだったと思います。

そしてこの2本目は、堂前さんへのツッコミというより、堂前さんに振り回されて驚いたり困惑してる兎さんのリアクション、という風に変換して見たらめちゃくちゃ面白かったです。

困惑しながらグータッチで「原監督かと思った」とか、目を見開いて「あ、原やった!!」とか、冒頭の細かい部分からもうじわじわとハマっていく感じが心地よく、右肩上がりになっていく中でマリトッツォのくだりが来てそこで1番笑ってしまいました。今回はウエストランドとさや香に負けはしましたが、受け量は全く劣っていなかったです。

 

さや香

正直、決勝のメンバーが決まった瞬間に、さや香が間違いなく優勝するものだと確信すらしていましたが、結果は惜しくも2位でした…!

ただ、ファーストステージは1位通過だけあって、一本目のネタは圧巻でした。

ボケの石井さんがまだ若いのに免許を返納する、事故を起こさないうちに返納した方がいい、という、「言ってることは間違ってはいないけど大袈裟」というテイストのボケに、新山さんが何度ツッコミを入れても理解してもらえない。それが重なっていくうちに、どうしても説得をしたい新山さんの説得の方が大袈裟になってボケとツッコミが逆転していくという、これは少し違う例えになるかもしれませんが、2005年のM-1優勝者、ブラックマヨネーズの掛け合いを彷彿とさせるネタでした。

元々このコンビはボケとツッコミが逆だったこともあり、石井さんはボケに慣れているはずなので、こういうネタは強みになるかと思います。

個人的にハマりにくいと前述した関西出身の漫才師ではありますが、さや香の今回の漫才は小細工のないしゃべくり、これぞ漫才という漫才中の漫才で僕は大好きです。言い合いになるようなこういう漫才は、お笑いが進化していく中でも絶対に残っていてほしい漫才だなと思います。

 

男性ブランコ

準決勝でやったネタを持ってくれば最終3組には入るだろうと思っていて、本当にそのネタだったのでこれはと期待しましたが、惜しくも4位でした。緊張も要因の一つでしょうけど、平井さんが準決勝のときより息が切れていたかと思います。

それと、倒れた浦井さんをカメラが追っていましたが、浦井さんが倒れてる時にやってる平井さんのジェスチャーが笑いを生むシーンでもあるはずなので、そこで浦井さんを映してしまってはもったいないというのが2回ありました。。特に五線譜の時がもったいなかったかなぁと。。でもすぐ平井さんを映すので本当に一瞬のことではあるのですが。。その直後「ゆで卵みたいに100均の便利グッズで切れた」という浦井さんの説明があってお茶の間には伝わったかとは思いますが、カメラワークがもう少し全体的に引きの画だったらさらに面白かったかと思いました。

 

ダイヤモンド

全体的に会場にハマらなかったですよね。。

そこに着目したかという、発想から成り立つネタで、さらにさらに面白く磨き上げられそうなネタですよね。

オードリー、東京ホテイソン、カミナリのようにそのコンビだけがやるシステム系の漫才ではなく、今回のダイヤモンドみたいに、そのネタだけに出てくる発想系のネタってセンスが相当よくないとできないものです。

さらば青春の光がその手のネタを作るスペシャリストだと思いますが、そのさらばの上を行く着眼点があればまた決勝に来られるかと思います!そして大吉さんが言っていたようにトーンが同じで単調だったということで、魅せ方もまだまだ伸ばしていくとまた決勝に繋がるのではないでしょうか。今後に期待しております!

 

ヨネダ2000

この2人は去年から大注目していましたが、結成2年目で本当にM-1の決勝まで勝ち上がるという。。これだけでも大・大・大偉業です。しかも女性コンビでの決勝進出はハリセンボン以来。

人を選ぶネタではありますが、しっかりネタの面白さが伝わってきた人には、これまで味わったことのない衝撃があったのではないかと思います。

小さい方の誠さんが、もちろん緊張はしていたかとは思いますが、どのコンビより本当に伸び伸びと楽しんでるのが伝わってきたのが、この人なんてかっこいいんだろう、こんな人になりたいなとまで思わされました。

おそらくどの芸人さんも、売れたい・チャンピオンになりたいという気持ちはあると思いますが、それとともに誰しも気負いが発生するものですよね。

気負いが発生すると、思ったよりウケが悪い時に、顔に出さないまでも、「顔に出さないように演じ切ろう」というのが声のトーンや仕草に出てくるはずなんですが、誠さんは売れたいとか優勝に対する執念にそこまで捉われずに、自分のやりたいことをこのM-1という大舞台で全力で表現してみんなに伝えたいという気持ちの方が強いような、そんな感じが演じてる姿と声の張りと伸び伸びとした表情を見て思いました。

実際ウケていたからリラックスしてできただけかもしれませんが、2年目であの大舞台に初出場して、やってみるまでウケるかどうかもまだわからない、あんなテイストのネタを持ってくる時点で不安になって、それだけでいつも通りの自分を出せなくてもおかしくないはずなのに、本当にあっぱれです。

ある程度芸歴が進むと落ち着きが出たり、後輩もできてきてそれこそ気負いが強くなったりすると思いますが、逆に2年目という若さでは、周りは先輩しかいない、負けても失うものはない、という状況があって今回のような勢いが生まれたのではないかとも思います。

他の9組と比べてM-1という大舞台を1番楽しんでいたのは間違いなくヨネダ2000でした。

ネタについてですが、この2人のようにツッコミがいない場合、今相方がおかしいことを言った(=ボケた)と気付かせる役割がいないので、お客さんに自らそこに気付いてもらわないと笑いが生まれないのです。そのため、ツッコミがいないというのは本来難しいはずなのですが、ヨネダ2000のネタに関しては、ツッコミをしてしまうと逆に寒くなってしまうと思いました。

例えば、スーパーマラドーナは、1人でコントを演じる田中さんに武智さんがツッコミを入れる作りですが、彼らのようなスタイルをヨネダ2000のテイストのボケに合わせたら絶対にマッチしないと思います。

それよりは、誠さんのキテレツさに愛さんも乗っかって2人でキテレツさを演じ切った方が、こいつら2人揃ってなにしてんのという面白さに特化できるんだなと思いました。

文章にして説明するのがすごく難しいです笑

 

キュウ

松本さんも言っていましたが、順番に恵まれなかったのと、違うネタだったらと言う気持ちもありました。。とてもシュールなコンビなので、トップバッターでは間違いなく跳ねないとは思いましたが、後半過ぎてもあまり跳ねませんでした。。

最初は清水さんのツッコミはごく普通の「〜じゃねえか」というものでしたが、ツッコミを繰り返すうちに普通の人間味を失って、語尾が全て「〜でしょう!」と大声で叫ぶサイコなキャラクターに変化していく。そこも見所だったりするのですが、あまり気付かれてないまま終わってしまった部分かもしれません。。

それにしてもこのスタイルで決勝まで勝ち残るというのが、すごく縛りというか、枷を付けて挑んでいるようにも思えるのですが、そういうスタイルが合っているのでしょうね。

このコンビも今回のダイヤモンドと似たような発想系のネタが強みになるお二人なので、勢いやテンポではなくネタ自体のセンスをメインに来年も仕上げて来るかと思います。

 

ウエストランド

井口さんの毒が、ご時世的にも決勝戦の客層と審査員に受け入れられないのではないかと思っていたのですが、男性ブランコから3位を奪い去ったのは感動的でした。

この説得力のある皮肉をとにかく磨いてきたことで、毒のあるミルクボーイとでも言いましょうか、皆さんへの共感に繋がったのではないかと思いました。

今年はR-1ぐらんぷりでも、毒のある芸風のお見送り芸人しんいちが優勝したように、これから意外と毒のある芸風が流行るかもしれませんよね。

思ってるけど口に出して言ったら角が立つ。でもそれをウエストランドが代弁してくれた。そんな感じで心理の奥底にある本音の部分をくすぐるようなネタだったかもしれません。

また、小柄な井口さんが言うとそこまで強い攻撃に思えなくなるというか、毒がまろやかになってちょうどよく聞こえるのも見事にハマった要因ではないかと思えます。

2回目のネタについては、ウエストランドもロングコートダディもさや香も正直同じくらいのウケ量だったように感じましたが、ウエストランドが勝った理由として、井口さんが普段心から思ってる本音をそのまま台本にしたんじゃないかというリアリティがあったことで、作られたキャラではなくウソがなく、演じるというよりは本音を叫んだことでより説得力が生まれたからではないかと思いました。

ウエストランドは関西出身のお二人によるコンビですが、標準語な上にコテコテの掛け合いもなく、井口さんばかりが話をするという我流を貫いた感じが東京漫才っぽくて自分には心地よくずっと好きでいるコンビの一つです。

既にタレントとしての知名度もありますし、若手の頃からいいともの隔週レギュラーだった過去もあり、特に井口さんはネタ以外のバラエティでのしゃべりは達者ですので、チャンピオンになって露出が増えても変に力むみたいなこともなく安定して違和感なくタレント業をこなされていくかと思います。本当におめでとうございました!

 

来年のM-1は誰が優勝するのでしょうか?今から楽しみです!

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