12月19日に行われたM-1グランプリ、皆さんはご覧になられたでしょうか?
まずは錦鯉のお二人、優勝本当におめでとうございます!
50才まで芽が出るまでチャレンジし続けてきたことがどれだけ大変なことか、それでも辞めないのはやはり根がお笑い芸人だからだと思いました。
本当にかっこよかったし、貫禄と説得力のあるチャンピオンだと思います!
さて、Twitterでは書ききれなかったそれぞれの出演者の感想を下記に記載します。
あくまで素人のお笑い好き目線での勝手な感想ですのでよろしくお願い致します・・・!
【1番手・モグライダー】
今大会が決勝初出場で、去年から推しの1組でした。
彼らもひたすら長く地下でライブをしてきて、ようやくM-1という大舞台で日の目を浴びたコンビでした。
出囃子に乗って登場するシーンで既に目頭が暑くなりました。
そして何よりめちゃくちゃ面白かったです。トップであれだけの爆笑が起こることがすごい。
また、彼らの637点という点数は、M-1のトップ出番の得点では歴代最高得点でした。
それだけにトップ出番じゃなければ間違いなく上位3組に入ったと思います。
これは2015年のメイプル超合金に対しても同じことを思いました。
ともしげさんのポンコツに見せる芸風は同じマセキの出川さん、狩野英孝さんの後釜になれる器だと感じました。
そしてツッコミの芝さんは、この暴れ馬とも言えるともしげさんを手のひらで操る技術があるからこそコンビが続いているのだと思います。
「笑われる芸風」のともしげさんをうまく操って「笑わせるネタ」に昇華させている芝さん、お二人に来年も期待しております!
【2番手・ランジャタイ】
漫才の中には、考えさせられるネタとか、こちらの理解が追いつかないとウケないというネタがありますが、彼らは考えていたら終わってしまうので、ただ心を無にして見る必要があるなと思いました笑
コロコロコミックのギャグマンガをそのままネタにしたような感覚で、点数は低かったものの笑ってしまいました。
M-1は何度も出場すると手の内がバレて優勝しづらくなると言われたりしますが、ランジャタイの場合は、ボケの国崎さんのキャラをよく知った上で見た方が笑えると思うので、逆に知名度を上げて何度か出てきた方が有利になるのでは?とも感じました。
昔の漫才師で、ボケの人だけが目立ち、ツッコミは「なんでだよ」「およしなさい」くらいしか言わないというコンビもいましたが、国崎さんの1人コントを見せられて困惑して口数が少ない伊藤さん、という見方をして笑ってしまうというのもありました。
【3番手・ゆにばーす】
3度目の決勝進出コンビです。前述しましたが、何度も出ているとネタの新鮮さがなくなって不利になるはずですが、男女コンビとしてはこの上ないテーマで、本当によくできたネタだったと思いました。それだけに、点数が跳ねなかったことが意外でした。
とはいえ、トップのモグライダーが面白すぎて、そもそもの基準点が高くなって始まった大会なので、点数がインフレしてくのが難しかったと思います。本当の本当によくできたネタで感服しましたが、個人的にはモグライダーの方が笑えたというのもありました。
それと、巨人師匠が言っていましたが、川瀬名人の熱が入り過ぎていたとのことで、確かに見返してみると力んでいるように感じました。
またセリフ感が少し出てる部分があったかなとも思いました。
コンビのキャラはお互い立っていて芸人としての華もあり、いずれチャンピオンになる姿が目に浮かぶコンビでもあるので今後も優勝目指して頑張ってほしいです!
【4番手・ハライチ(敗者復活)】
敗者復活戦は金属バットかハライチかどちらかだろうなと考えていたのですが、期待を裏切らない強さで勝ち上がって来られました。
やはりテレビの売れっ子というのもあり、M-1という大舞台にも関わらず、肩の力が抜けて落ち着いているなあという印象でした。
敗者復活戦のネタをやるのかと思っていたら、ネタを変えてきたのが余裕の証拠なのかなと感じました。
ラストイヤーなので勝てるネタで来るのかと思いきや、岩井さんいわく、やりたいことをやったとのことでした。
今までのハライチのネタの感じからすると、岩井さんはクールで声を張り上げるイメージが全くないので、普段世間から認知されているキャラをフリに使って、大声を出してダダをこねるという逆のキャラを演じた事で爆笑をさらうという、知名度の不利を逆手に取った作戦だったんじゃないかと思いました。
ハライチのお二人は売れっ子で忙しい中、M-1に出場して決勝まで来るという…本当に芸人だなと改めて感じました。今後もタレント業だけではなく漫才を続けていってほしいコンビです。
【5番手・真空ジェシカ】
今大会で1番推していたコンビです。ここ3年間くらい、いつ決勝に上がってもおかしくないと思っていました。
高学歴にしか理解できないような部分もありましたが、理解できなくてもなんとなくのニュアンスで笑えるのがすごいです。
また一つ一つの大喜利力がとても強く、何を言ってもハマるのが強みだと思います。
サンドウィッチマンさんもそうですが、漫才コントに入ってからの一つ一つの大喜利力が高いネタは個人的に大好きです。
また、伏線回収のやり方もとても自然なのがすごかったです。伏線回収はスーパーマラドーナがよく使う手法で、ここ数年で本当によく使うコンビが増えたという印象ですが、後から回収しに来るんだろうなという予測ができてしまうコンビがとても多いです。
が、真空ジェシカはその予測が一切できないところから回収しに来たのが数年前と比べて更にレベルアップしていて見事に笑わされました。
自分はネタの新鮮さや、コンビの目新しさに惹かれて、数回見ると飽きてしまうというコンビが本当に多いのですが、真空ジェシカはどのネタを見ても面白く、何度見ても飽きないどころか進んで見たいと思える数少ないコンビです。
【6番手・オズワルド】
ここは大本命と言われていて、自分も期待していましたが、やはり言うまでもなく面白かったです。去年は巨人師匠とダウンタウン松本さんから真逆のアドバイスを受けて困惑したと思いますが、二人のアドバイスになるべく矛盾が出ないように非常に工夫されたネタをよく作り上げたなという印象でした。
ただ、一昨年のM-1に出てきた「高速寿司捨てマシーン」みたいな、伊藤さんのツッコミがボケにも聞こえるようなセリフ部分が減ってしまったのが個人的には残念です。
シュールだけど的確なツッコミ、それでいてボケにもなり得るというワードセンスが好きでしたが、M-1に勝ちに来るためにネタの方向性を変えたんだと思います。
単独ライブやら他のネタ番組ではシュールなネタもぜひ披露してほしいなと思います。
【7番手・ロングコートダディ】
名前はかなり聞くようになっていましたが、正直あまりネタを見た事がないコンビでした。改めてしっかりと見させてもらいましたが、ネタの発想がとてもおもしろかったです!
しりとりの流れから、色々なことを想像させてくれましたが、見ている側に想像をさせておいてからのその想像の斜め上を行く裏切り方が上手いなと感じました。
ワニになりたいのに肉うどんにされてしまい、次に「わ」が来た時には「わかめうどん」にでもなるのかなあなど、ワクワクしながら見ていましたが、最後のワゴンアールはすぐに転生できないというオチがとてもよかったです。
また、ドヤ感のある芸風が合う人はドヤ感を出したほうがいいと思うのですが、ツッコミの兎さんはドヤ感がない控えめな感じで変顔をやったり、審査後にネタ中の変顔を求められた時も誇張しないでその通りに表現するところが、ドヤ感がないキャラと合っていて面白いなと思いました。
【8番手・錦鯉】
2年連続ファイナリストは本当にすごいし、こんなに面白い50才はいないし、しっかりとおじさん感がありつつもフレッシュなまさのりさんのバカを強調したネタが光りました。
渡辺さんはあまり声を荒げない冷静なツッコミの印象でしたが、右肩上がりに声を張って盛り上げる方向にしたんじゃないかなと思いました。多分それが高得点に繋がったのではないでしょうか。
漫才は、ネタの内容が大事なのは当たり前ですし、文字に書き起こしたときにネタの内容そのものが面白くて、誰がやっても面白いネタというのもいいのですが、「この人がやるからこそ面白い」という自分のキャラにぴったりハマった人だけしかお客さんを笑わせられないネタという、人間の個の面白さを発揮したネタというのが芸人らしくていいなと思います。改めて優勝おめでとうございました!
【9番手・インディアンス】
ナイツ塙さんから「漫才が1番うまい」と評されていた通り、掛け合いとテンポで笑わせるのがとても上手なコンビだと思います!当たりまえではありますが、特にインディアンスのようなネタは相当練習して場数も踏まないとここまで爆笑を起こすのはできないなと感心しました。
個人的には、一つ一つの大喜利やワードチョイスは今ひとつというのが正直な感想です(ゴメンナサイ…!)。
塙さんや、M-1第一回大会2位の元ハリガネロックのユウキロックさんもおっしゃっていましたが、中身があまりない、大人が見て笑うかどうか、というのが僕のいう感想に当てはまってくるのかなあという印象でした。
【10番手・もも】
彼らも2年前くらいから注目し始めましたが、芸歴4、5年でよくここまで仕上げてきたなと思いました。
このパッケージをよく思いついたなと思うし、それを右肩上がりになるようにこの2年でかなり改良してきたと思います。
初出場ということもあり、緊張もしたでしょうけど、それを感じさせない見事なネタでした。
ただ、決勝は時間に余裕があるからなのか、もしくはコメントで指摘があったのか、理由はわかりませんが、3回戦までのテンポと比べると、ツッコミ中の言葉と言葉の間が変にゆっくり丁寧になったと思いました。
早すぎると脳がついて来れないのもあるし、脳がついてきたとしても、次の言葉が始まると笑い待ちができないのもあり、難しいとは思いますが、まだまだ若いフレッシュなコンビなので今後に期待大です!
以上、M-1グランプリの感想でした!
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